D.A.N. were formed in the summer of 2014 in Tokyo. Their unique and thoroughly modern sound, sitting somewhere between the minimal alt-pop of The xx and the live dance music dynamic of Caribou has won them fans throughout their home country, and an offer to appear at the prestigious Fuji Rock Festival in 2016 has been swiftly followed by the band opening for international artists including James Blake and Floating Points in Japan. Late 2017 took the band to London, where they spent some time recording with Floating Points at his personal studio, appeared on Giles Peterson’s Worldwide Radio and performed at the legendary Hackney hipster haunt The Shacklewell Arms. With influences ranging from underground house and techno through to psychedelic and African music, the three piece are equally at home in the club as they are on a festival stage, and are being widely touted as the most exciting prospect to emerge from the Tokyo scene in many years.
2018年7月、2年ぶりにリリースされロングセールスを続けるD.A.N.の2ndアルバム『Sonatine』が2枚組のアナログ12インチ盤でリリース決定!London,UKのMetropolis Studiosで再マスタリングを行い、音質に拘り抜いた名盤がクリアヴァイナル仕様でアナログ化。今作のマスタリング・エンジニアには、The xx、Gorillaz、FKA Twigs、DUA LIPA、Lana Del Rey、Led Zeppelinなどを手掛けるJohn Davisが担当。
トリップの入り口となるようなイントロ「Start」、きらめくシンセのトーン、そして畳み掛ける後半のコズミックなトランス感がキラーな先行シングル「Chance」で本アルバムは幕開けとなる。アーサー・ラッセルのロウなエクスペリメンタル・ディスコを想起させるグルーヴィーな「Sundance」は、陶酔するディープ・ハウスの所作をものにしてみせたことをクールに示す。ベース・ミュージック~IDMのグルーヴや音色を彼らなりに昇華してみせたインスト「Cyberphunk」、そして続くはミュージック・コンクレートなインターバル「Debris」とアルバムは進んで行く。こうした楽曲たちはバンドとして彼らが新たな表現を見につけたことを端的に物語るサウンドだ。そしてアルバム後半、「Pendulum」は、ミニマルなフレーズに絡め取られる、その歌詞は前作の「Curtain」を想起させるSF的なモチーフが巡るコズミック・ブルース。先行シングルとして「Chance」とともにリリースされたアンビエントR&B「Replica」。コズミックなステッパーでグルーヴィーに進むリズム隊、そしてドラマチックに展開していくヴォーカルとシンセがフィールドを駆け巡る「Borderland」。その高揚感は、本アルバム後半のクライマックスのひとつと言えるだろう。まさに彼らの真骨頂とも言えるメロウ&チルアウト、そして美しくもメランコリックな情景を描くリリック、R&Bトラック「Orange」で本アルバムは閉じる。
ある意味で3人のバンドとしての表現力をストレートに拡大させたサウンドを効かせている。またひとつスケール感、そして次なる次元へと踏み込んだD.A.N.の新作。その先の道も、そこに死角はなさそうだ。